WAONCD-170
(2010年6月12日発売) Open Price

録音日:2009年4月18日〜19日
場所:サン・ジョゼッペ教会(イタリア・ボルツァーノ市)

Producer:小伏和宏
Recording Director:Alex Gai
Rec. & Edit.:Roberto Chinellato



《96kHz 24bit recording》
Microphone:
Neumann KM143 x2 (Main A-B)
B&K 4006 x2 (Ambient A-B)
Pre-amp & AD converter :
Prism Sound Orpheus

《96kHz 24bit PCM editing》
DAW:Apple Logic



Cover design, Art work:才村昌子
http://www.saimura-masako.com/

■Profile
吉田 愛(パイプオルガン)
東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、渡独。ドイツ・リューベック音楽大学、同大学院に於いて、ディプロマ及びドイツ国家演奏家資格を最優秀にて取得。また、文化庁芸術家在外研修員として、同校教会音楽科に在籍し、ドイツ教会音楽家資格を得る。1996年オランダ・マーストリヒト、2002年スイス・ローザンヌでの各国際コンクールなどでの入賞を機に、演奏活動を開始。現在はイタリアを拠点に、ヨーロッパ各地の歴史的名器を使用した国際フェスティバルや、アメリカ、日本のコンサートホールなどで、広く演奏活動を行っている。また、ウィーン・アカデミーを始めとするバロックオーケストラで、通奏低音奏者、ソリストとしても活躍している。2002〜2006年、盛岡市民文化ホール専属オルガニストとして、パイプオルガンの様々な啓蒙活動に務めた。
オルガンを藤枝照久、M.ハーゼルベック、古典奏法をL.ギエルミの各氏らに師事。
日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。

Ai Yoshida (organ)
Lives in Italy and performs regularly as a soloist in many international festivals featuring historical instruments in Europe and at concert halls in U.S.A. and Japan. She is also active as a continuo playing performer and a soloist with the Vienna Academy Orchestra and other baroque orchestras and choirs. Ai Yoshida was born in Tokyo and graduated from Musashino Academia Musicae in Japan and specialized her study at Musikhochschule Luebeck in Germany, where she obtained the qualification for church music and received organ performance diploma (Konzertexamen) with the highest distinction. She studied organ with Teruhisa Fujieda, Martin Haselboeck and Lorenzo Ghielmi and participated in numerous master classes in Europe. She is a prizewinner at international organ competitions in Maastricht in the Netherlands (1996) and Lausanne in Switzerland (2002).
From 2002 to 2006 she was the titular organist at the Morioka Civic Cultural Hall in Japan and committed to bringing organ music to a wider audience.

Photo by Stefania Endrici


■録音のこだわり
今回は、楽器がパイプオルガンということもあって、海外での録音です。録音はロベルト・キネッラート氏です。何せ大きな楽器ですから、二本のマイクで全てをカバーするのは大変です。今回は2ペア、合計4本のマイクを使っています。主マイクには、最近ヨーロッパの録音ではよく用いられている、ノイマン社のKM143というワイドカーディオイドのマイクを用い、それに名機B&K社の4006を残響用として離れた位置に加えています。いずれのペアもいわゆるA-Bペアのセッティングです。収録は、イギリスのプリズム・サウンド社のプロ用高級オーディオ・インターフェースのオルフェウスに、マイクアンプ以下コンピューターに取り込むまでを担わせています。つまりマイクとオルフェウスとノートパソコンだけで録っているわけです。簡単な構成ですが、それぞれが高い音質を持つ機材ですので、しっかりと録音できています。
今回収録したオルガンは、ふいごが楽器と同じ室内に設置されていて、送風ノイズが一緒に収録されています。キネッラート氏は、送風ノイズをデジタル上で除去したバージョンも作って下さいましたが、やはりもともとの楽器の音を変化させたくなかったので、弱音部分ではやや邪魔な場合もありますが、あえて無修正のものをマスターにしています。実際に教会でお聴きになればこの送風ノイズも一所に聞こえるわけですから、これが本来でもありますね。吉田さんの演奏は流石の腕前です。ゆっくりお楽しみ下さい。