WAONCD-020/021
(2005年3月21日発売) Open Price

録音日:2004年10月5日〜7日
場所:ガリバーホール(滋賀県)

Producer, Engineer, Edit:小伏和宏
Assistant Director:綾部曜子
チェンバロ調整:百瀬昭彦
チェンバロ調律:阿部秀明



《48kHz, 24bit recording》
Microphone:Earthworks QTC-1mp
Method:One point stereo A-B
Pre-amp:Grace Design model 201
ADC:Digital Audio Denmark ADDA2402
Recorder:TASCAM DA-78HR
Clock:Rosendahl nanosyncs

《48kHz, 24bit editing》
DAW:Waon DAW mk II b
DDC:Digital Audio Denmark ADDA2402
Monitor : Waon Recording Monitor



Cover design, Art work:才村昌子
http://www.saimura-masako.com/

■profile
福永吉宏 Yoshihiro Fukunaga フルート
京都生まれ。1979年、大阪芸術大学演奏学科卒業。フルートを故山田忠男、小久見豊子、荒井博光、西田直孝の諸氏に師事。リコーダーを西岡信雄氏に師事。1976年-1980年まで大阪リコーダーコンソート在籍中、1976年日本リコーダーコンクール、アンサンブル部門最優秀賞受賞。1978年、大阪文化祭賞、音楽クリティッククラブ奨励賞を受賞した。1980年ドイツ、カールスルーエ音楽大学入学。レナーテ・クライス・アルミン氏に師事。1981年、京都・バッハ・ゾリステンを創立し、主宰する。1988年、第1回フルートリサイタルを、京都府立文化芸術会館で開催し好評を博す。1994年8月には、ドイツ演奏シリーズに於いて、ライプツィヒ型トーマス教会にて指揮したマニフィカートは当時のテレビ・新聞等にて絶賛される。1996年5月、カールスルー工独日協会、及びフライブルク独日協会主催によりドイツ公演。2004年山本赤平氏と共にデュオ・ヘルムート・レゾナンツを結成。バンベルク交響楽団首席フルート奏者、グンター・ポール氏を迎えて結成記念コンサートを行った(ムラマツリサイタルポール新大阪)。バッハの教会カンタータ200曲全曲を20年計画で全曲演奏する連続演奏シリーズは2005年11月いよいよ最終回を迎え、今後まずまずの活躍が期待される。フルート奏者として活躍する傍ら、各地にてレクチャーコンサート等を開催しクラシック音楽の振興活動を行なう等、その活動は多彩である。日本フルート協会常任理事。京都・バッハ・ゾリステン主宰、指揮(http://kbs.inter-art.gr.jp/)。大阪芸術大学客員教授。

小林道夫 Michio Kobayashi チェンバロ
東京生まれ。1955年、東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。在学中より伴奏者として活動をはじめた。1956年、毎日音楽賞新人奨励賞を受賞。この頃より中山悌一氏の伴奏者に選ばれ、ドイツ音楽について同氏より徹底した訓練、薫陶を受けた。1960年前後から、来日した世界的な音楽家たちとの共演が始まった。声楽では、ヤノヴィッツ、アメリング、マテイス、デ・ラカーザ、オジェー、ヘフリガー、シュライヤー、エクヴィルツ、ヒュッシュ、フィッシャー・ディースカウ、プライ、器楽では、ランパル、ツェラー、ニコレ、グラーフ、ラルデ、ラリュー、コッホ、ホリガー、ダムスーク、シルヴァースタイン、ベッツェル、ヘルジャー、ベッチャーフルニエ等の芸術家たち、また、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー、ミュンヒンガー指揮のシュトゥットガルト室内オーケストラとステージを共にしている。1965年、北西ドイツ音楽アカデミー(デトモルト市)に留学、チェンバロと室内楽を学び1966年秋に帰国後は、鍵盤楽器奏者、室内楽奏者、伴奏者また指揮者として極めて多方面にわたって活動している。1970年、第1回鳥井音楽賞(現在のサントリー音楽賞)を受賞1972年、ザルツブルク国際財団モーツァルテウムより記念メダルを受章。1979年、モービル音楽賞を受賞。1983年、国立音楽大学客員教授。1986年、国立音楽大学大学院教授。199年、東京芸術大学客員教授。2000年、大阪芸術大学客員教授。2001年、大阪芸術大学大学院教授。2004年、大阪芸術大学大学院客員教授。


■録音のこだわり
このCDの特徴は、二人のベテラン奏者が実に真摯にバッハ(父・子)の音楽に向き合った演奏であるということとともに、実に音が奇麗だということです。この録音に使われたヘルムート・ハンミッヒのフルートは、特に優れた音色で知られています。しかし一般に知られているのは銀管の楽器です。この録音では、ハンミッヒの楽器としては非常に珍しい木管の楽器を3つのソナタとパルティータで用いました。曲ごとの銀管/木管の使用区別をジャケットに書いていますので、ぜひ聴き比べてみて下さい。どちらも本当に奇麗な音ですが、それぞれにはっきりした特徴が聞き取れます。またチェンバロはパリのナーゲルの工房で製作されたもので、これもとても奇麗な澄んだ音色を持っています。これらの音と音楽を充分にお伝えするために、直径数ミリの非常に小さな振動板を持ったマイクで録音しました。振動板が小さいことは、音の鋭い立ち上がりや、高い倍音に対する忠実度の高さにつながります(ちょっとノイズが増えてしまうのが難点ですが)。マイクアンプも、特に音の奇麗なものと組みあわせました。それから、忘れてはいけないのはホールも特に音の奇麗なガリバーホールをお借りしたこと。
一方で、音楽的バランスについても少しこだわりました。フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタは、楽譜が3段になっていることからも明らかなように3声部の楽曲です。またフルートと通奏低音のためのソナタは楽譜は2段ですが、しばしば3人で演奏されることがあるように、通奏低音パートは上下2段と考えられます。つまりこれも3声部として扱えるでしょう。フルートソナタということで、チェンバロや通奏低音が控えめな録音も結構あるのですが、この録音では(二人で演奏しているのではありますが)トリオであるということを明確にするように、3つの声部が音楽的に対等になるようなバランスにしてあります。音像的に、中央左寄りにフルート、その右にチェンバロの右手、右の方にチェンバロの左手と並べています。その様にすることで楽曲そのものがフルートだけを強調したバランスに比べて何倍も面白く聞こえます。CD2枚分という長さですが、お気に入りの飲物など召し上がりながら、あるいは画集やお香を楽しみながら、ゆっくり聴いてみて下さい。きっとすてきな時間を過ごしていただけると思います。

この録音セッションから、自社開発のモニタースピーカー「Waon Recording Monitor」を投入しました。Dynaudioの15W75というWooferにESSのGreat Heil DriverというMid-Tweeterを950Hz, 18dB/octスロープのクロスオーバーネットワークで接続したものです。詳細をアップしました。